私たちは、化石燃料からの脱却に向けた世界的な転換の始まりを歓迎する一方で、歓迎すべき理由と警戒すべき理由があります。COP28の成果を踏まえ、私たちは世界が極度の混乱、不安、紛争の時代に直面していることも認識しています。イクレイネットワークのメンバーである世界各地の都市、町、地域は、このような課題に直面しており、私たちは共にこれらの課題に対応し、住民の生活と都市の生計を守り、向上させる方法を見つけなければなりません。イクレイは、このような時代のリーダーたちを支援する用意があります。 2024年、イクレイは世界各地で220を超える活動を展開し、会員自治体の皆様がこれらの課題に対してレジリエントであること、人々を中心とした街や地域を創造すること、長期的に自然と共生し気候を保護する都市を構築すること、そして今後の成長が持続可能であるためには、資源利用が直線的ではなく循環的である必要があることを認識することを支援するために前進していきます。私たちは、メンバーが今いる場所で出会い、2024年に大きくステップアップできるようサポートすることを目指しています。 ブラジルのサンパウロで開催される3年に一度のイクレイ世界会議で、皆様とお会いできることを楽しみにしています。6月18日から21日までの4日間、私たちはコミットメントを行動に移すことに焦点を当て、学習、ネットワーキング、イノベーションに満ちたイベントを開催します。 特に、2027年まで任期を全うする、新しく選出された理事会の発表に胸を躍らせています。2023年を通じて、イクレイ会員はイクレイのグローバル・ガバナンス選挙に参加し、世界9地域の地域執行委員会で投票を行いました。選挙プロセスは今年も続き、イクレイグローバル執行委員会の投票が数か月後に行われます。新しいイクレイ会長と副会長は6月の世界大会で発表される予定です。 イクレイは会員によって統治されることを組織です。イクレイのリーダーたちは、組織の将来を形成するために積極的な役割を担っています。世界的な舞台において、私たちのネットワークに参加するすべての地方自治体や準国家政府の代弁者としての役割を果たしています。 世界会議の直前、6月にボンで開催されるDaring Cities 2024は、気候変動枠組条約（UNFCCC） の年中国際交渉の開幕と並行して、直接参加できるイベントで幕を開けます。COP28の成果の実施、マルチレベルの気候変動行動に関するCOP28 CHAMPイニシアティブの実施、そして2025年のリマでのCOP30に向けたミニCOPの推進に焦点を当てます。 イクレイは、UNFCCCにおける地方自治体や自治体当局の中心的存在として、また地域や各国政府とともに活動する数十名のアドボカシー専門家とともに、持続可能性に関する世界的なアドボカシー課題をリードし続けます。私たちは、ローカル・リージョナル・ガバナンス・グローバル・タスクフォースのパートナーとも協力しながら、多国間交渉の場で都市、町、地域のためのアドボカシーを行っていきます。 これらのイベントや活動の詳細については、iclei.orgをご覧ください。今年は、ネットワークとしての私たちの行動を支持し、さらに強化する機会です。その実現に向け、力を合わせましょう。会員自治体のみなさまがイクレイの強さの一端を担っていただいていることに感謝し、本年もどうぞよろしくお願いいたします。