Copy
2025年6月30日
 
本ニュースレターは、イクレイのメールニュースへ配信をご希望いただいた方にお届けしています。世界125カ国に広がる国際NGOが、SDGs達成に向けた自治体の情報をお伝えします!

令和7年版 環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書』が公表されました。今回の白書では、「新たな成長」を導くグリーンな経済システムの構築をテーマに、環境分野における最新の動向や関連する政策が紹介されています。イクレイ日本のニュースレターでは、こうした白書で提示された課題に対し、会員自治体が推進する先進的な取組を紹介します。

正しく表示されない場合はこちらをクリックしてご覧ください。
 Contents 

会員自治体ニュース

【神戸市・京都市】「地域脱炭素フォーラム2025 in 神戸」に参加

神戸市で開催された「地域脱炭素フォーラム2025 in 神戸」では、「地域脱炭素2.0」に向けた官民連携の強化がテーマとなりました。

神戸市久元喜造市長は、市民の気候危機への意識の高まりに言及し、ポートアイランドでの先行事業や森林再生、水素活用の取り組みを紹介。京都市岡田憲和副市長は、気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)開催地としての経験を背景に、条例整備や再生可能エネルギーの導入義務化に加え、脱炭素先行地域の一環として、文化遺産や大学等における脱炭素化、人材育成に向けた官民連携の進展についても報告しました。

詳細

【北九州市】「アーバンネイチャー北九州」を軸に北九州市生物多様性戦略を改定

産業都市として成長し、九州を代表する大都市へと発展してきた北九州市は、都市に近接した豊かで面白い生き物や自然、いわば“アーバンネイチャー”にあふれる都市です。
北九州市では、このような豊かな自然環境を将来にわたって守り、市民と自然とのふれあいを推進することなどを目的として、2005年9月に「北九州市自然環境保全基本計画」を策定し、「都市のなかの自然、自然のなかの都市」の実現に向けた取組を継続してきました。
そして現在、国内外の動向も踏まえた新たな方針として、「北九州市生物多様性戦略2025–2030」を策定。本戦略では、アーバンネイチャーの魅力発信とネイチャーポジティブの推進を通じて、『都市と自然との共生』社会の実現を目指しています。

【札幌市】「環境広場さっぽろ2025」を開催します

札幌市では、第2次札幌市環境基本計画に掲げる2050年に向けた環境の将来像である「次世代の子どもたちが笑顔で暮らせる持続可能な都市」を目指し、「環境広場さっぽろ」を毎年開催しています。
今年は、子どもたちを対象とした環境教育の場「みらいを想う総合環境イベント『環境広場さっぽろ2025』」として、2025年7月26日(土)・27日(日)の2日間(各日10:00~16:00まで)大和ハウス プレミストドームを会場に開催いたします。
随時、札幌市ホームページを更新し、ポスターやガイドブックなどを掲載する予定ですので、みなさま是非ご覧ください。

【佐渡市】世界遺産「佐渡島の金山」公式ロゴマーク

佐渡市は、世界遺産「佐渡島の金山」のシンボルとなるロゴマークを制定しました。
このロゴは、佐渡金銀山の象徴である「道遊の割戸」と佐渡島のシルエットをモチーフとしており、日本が世界に誇る「佐渡島の金山」の価値と魅力を、金色の輝きで広く発信するデザインとなっています。
 
本ロゴマークは、世界遺産「佐渡島の金山」の国内外での認知度向上や価値の継承に向けた活動において、地域団体や関係機関が連携して活用されることを目的としています。

【下川町】2025 年度夏季 下川町教育委員会地域おこし協力隊インターン 募集

下川町では、「地域共育ビジョン」を大切に、学校と地域が連携した多様な取り組みを進めています。なかでも大学生の皆さんと共に進めたいのが、10代の子どもたちの居場所づくりです。
地域共育インターンシップでは、子どもの居場所づくりに加え、中高生との授業や放課後の交流、そして下川ならではの自然体験やまちづくりの学びも可能です。
他大学の仲間と出会い、学びの深い2週間を一緒に過ごしてみませんか。

  • 日程:2025年8月25日(月)14:00~9月8日(月)13:00 (14泊15日)
  • 募集人数:4~6名程度、専門学校生、大学生、大学院生(学部は問いません)
  • 補助等:下川町滞在中の宿泊費について全額補助(町が指定する宿泊場所に限る)+滞在中の昼食、夕食を支給、下川町までの旅費を半額補助(最大3万円)

【東京都】TT兄弟が、HTT兄妹に!?

東京都による脱炭素化と電力確保に向けた取り組み「HTT」(電力を(H)へらす・(T)つくる・(T)ためる)推進の一環として、今年もHTTアクションの行動変化を呼び掛ける夏のキャンペーンを開始します。
本キャンペーンのCMでは、堀越麗禾さんとチョコレートプラネットさんがHTT兄妹を演じて、各家庭でも実践できる省エネアクションや太陽光パネル、蓄電池等を紹介しています。
 
また7月1日には東京都庁舎にて、小池百合子都知事と堀越麗禾さん、チョコレートプラネットさんが登壇するプロジェクションマッピングイベントを開催します。プロジェクションマッピングではグリーン電力(※)を使用しており、環境に配慮した取り組みを目指しています。本イベントを通して、より多くの方々へ東京都のHTTアクションの実践をはたらきかけます。
 
※グリーン電力:風力、太陽光、バイオマスなどの自然エネルギーにより発電された電力

【鳥取県】今年もラムサール条約登録湿地「中海にやさしい農業」が始まりました!

「中海にやさしい農業」が、2025年も5月に米子市成実地区で始まりました。この取り組みは、ラムサール条約に登録されている湿地「中海」の水質浄化対策の一環として、2011年度から毎年実施されています。特に「浅水代かき」は、田植え前の代かきの際に水量を減らすことで、肥料などを含む汚濁水の流出を抑え、河川や湖沼への負荷を軽減する手法です。
また、代かき作業においても、田面が確認しやすいことで均平作業が容易になるほか、稲わら等の確実な鋤込みが図られます。

鳥取県と島根県にまたがる中海は、日本で2番目に大きい汽水湖であり、豊かな生態系を有しています。毎年7万5千羽以上の渡り鳥が飛来し、コハクチョウの南限の集団渡来地としても知られています。また、約260種の鳥類が確認されています(写真提供:鳥取県)。

【豊田市】豊田市第3期SDGs未来都市計画

豊田市は2018年に「SDGs未来都市」に選定され、持続可能なまちづくりを進めてきました。2025年4月には「第3期SDGs未来都市計画」を策定し、2030年の目標達成に向けた重点ゴールや施策を設定しました。また、第9次豊田市総合計画と連携し、その進捗をSDGsの視点から評価します。さらに、「市民の心の豊かさ」に焦点を当てた独自目標「とよたローカルゴール」を新たに設定し、SDGsとともに推進していきます。

【名古屋市】なごやいきものクエスト2024の活動報告の公開について

名古屋市では、2023年度より、株式会社バイオームが提供するAIによる生物判別アプリ「Biome」を活用し、市内に生息する身近な生きものを対象としたオンライン市民参加型イベント「なごやいきものクエスト」を実施しております。現在は、2025年度の「なごやいきものクエスト2025」を開催中です。
 
2024年度は92日間で延べ1,761人が参加し、3,795種・25,314件の投稿が寄せられました。中でもクマゼミが最多投稿種として2年連続で首位となりました。投稿データは、自然環境保全や絶滅危惧種のモニタリングに活用されています。
 
名古屋市は今後も引き続き、市民の皆様とともに生物多様性の保全と理解促進に取り組んでまいります。

令和6年度 武蔵野市自然環境等実態調査 報告書

【武蔵野市】令和6年度 武蔵野市自然環境等実態調査 報告書

武蔵野市は、市内の緑の現状を把握し、今後の緑化施策に活用するため「自然環境等実態調査」を実施しています。従来は5年ごとに行われていましたが、8年に1度の頻度に見直されました。また、2024年度から新たに地表面温度マップの作成を開始しました。
今回、その調査結果をまとめた「令和6年度 武蔵野市自然環境等実態調査 報告書」を発行しました。武蔵野市は今後も自然環境を守り、持続可能なまちづくりに向けた取り組みを継続していきます。

グローバルニュース

イクレイ南アジア20周年記念を祝福

イクレイ南アジアは設立20周年を迎えました。
これまで、イクレイ南アジアは、地方自治体による気候変動対策、生物多様性保全、公平・公正な都市開発の取り組みを支援してきました。
この節目を記念し、イクレイ日本の竹本和彦理事長をはじめ、世界各国のイクレイのリーダーがイクレイ南アジアへ祝福のメッセージを送りました。

詳細

国連が「ローカルリーダーズ」シリーズを特集

地方自治体は気候危機の最前線に立ち、熱波、洪水、嵐、干ばつなどの異常気象の頻発化に対応しています。国連のウェブサイト「ローカルリーダーズ」では、地域社会のレジリエンス(回復力)と持続可能性を高めるための取り組みを推進する市長、知事などの地域リーダーを紹介しています。

詳細

アーバン7(U7)がカナダに共同宣言を手交

左から:カナダ自治体連盟(FCM)会長レベッカ・ブライ氏、シンシア・ターモルシュイゼン カナダ外務省副次官、カリフォルニア州キッチナー市長ベリー・ヴルバノヴィッチ氏(画像提供:FCM)

2025年4月に神戸市で開催されたU7市長サミットを受けて、U7は、G7サミット担当のシンシア・ターモルシュイゼン カナダ外務省副次官に対し、共同宣言を提出しました。宣言では、U7をG7の公式エンゲージメント・グループとして認定するよう求めるとともに、都市の役割と市民参加の重要性が強調されています。

詳細

イクレイ日本ニュース

イクレイ通信 Vol.25が発行されました

イクレイ日本は、持続可能な社会の実現に向けて先進的に取り組む自治体に焦点を当て、その活動を日報ビジネスの「隔月刊 地球温暖化」で紹介しています。

 Vol.25では、「気候変動と都市に関する特別報告書 2027年の完成へ向けてキックオフ」と題し、3月に横浜市で開催された会合の内容を紹介しています。
会合には特別報告書の執筆者も参加し、気候変動における自治体のガバナンスをはじめとする重要なテーマについて、活発な議論が交わされました。本誌では、こうした議論の一端と、今後の展望について紹介しています。

詳細

都市生態系再生国際シンポジウムin金沢「金沢から考える 都市の緑と文化、人々のつながり」(5月22日)

5月22日、国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニットの主催により、標記シンポジウムが金沢市で開催されました。

第一部では、イクレイ・アフリカのイングリッド・コッツィー氏が「都市のウェルビーイングとレジリエンス、​そして人と人をつなぐ自然の力」をテーマに基調講演を行いました。
コッツィー氏からは、人間の健康への自然の効果、レジリエンス強化に向けた自然を活用した解決策の可能性が語られ、自然への投資の必要性が強調されました。

第二部のパネルディスカッションでは、イクレイ日本の内田東吾事務局長がモデレーターを務め、「文化と自然から考えるコミュニティ主導の都市再生」をテーマに議論が行われました。海外の都市代表者も登壇し、市民参画や文化的視点を軸に、自然再生と持続可能な都市のあり方について活発な意見交換が繰り広げられました。

詳細

生物多様性自治体ネットワークオンライン説明会に内田東吾事務局長が登壇(5月26日)

イクレイ日本は、生物多様性自治体ネットワークにオブザーバーとして参加しております。5月26日には、生物多様性自治体ネットワークのオンライン説明会が開催されました。
当日は環境省の情報提供に続き、イクレイ日本の内田東吾事務局長が、生物多様性に関する国際的な動向について情報を提供しました。

詳細

<イベント>

 
「イクレイ(ICLEI)-持続可能性をめざす自治体協議会」は、
持続可能な社会の実現を目指す2,500以上の自治体で構成された国際ネットワークです。


Email Marketing Powered by Mailchimp