【開催報告】イクレイ世界大会2021 in スウェーデン・マルメ(オンライン)
イクレイ世界大会2021
イクレイは3年に1回世界大会を開催し、イクレイのネットワークを通して会員自治体が持続可能な開発をどのように推進しているのかを紹介しています。今回の世界大会は2021年と2022年に2部に分けて開催されます。
世界大会2021には115カ国以上から1,500人以上が参加しました。
2022年5月11日から13日に開催される世界大会2022「マルメサミット」までの間、バーチャルイベントシリーズ「マルメへの道」で世界中の都市と持続可能な開発への道筋を辿ります。
イクレイ新会長に、フランク・カウニー氏(アメリカ・デモイン市長)が就任
2021年4月12日に、世界大会のプレイベントとしてイクレイ議会と世界理事会(就任式)が開催されました。
新しくイクレイ会長にフランク・カウニー氏(アメリカ・デイモン市長)が選出されました。第一副会長にカトリン・シュテルンフェルト・ジャメ氏(スウェーデン・マルメ市長)、副会長にミーナ・アルヴェ氏(フィンランド・トゥルク市長)とアティシ・マルレナ氏(インド・デリー首都圏立法議会メンバー)が選出されました。
また、京都市の門川大作市長がイクレイ東アジア地域理事会の議長としてビデオメッセージを発し、永田綾エネルギー政策部長が門川市長の代理として就任式に出席しました。
ICLEI フランク・カウニー市長の就任演説
新たなイクレイの戦略ビジョン
イクレイは3年ごとに、グローバル戦略を改訂しています。「イクレイマルメコミットメント(ICLEI Malmö Commitment) 及び戦略ビジョン2021-2027(Strategic Vision 2021)」で、イクレイネットワークが2021年から2027年までの間、地域及び世界で持続可能な開発をどのように推進するかを記し、気候、自然、土地、健康に対する緊急行動を進めながらコロナ禍からの回復を目指していきます。
Virtual Launch報告
13日から15日はVirtual Launchがオンラインで開催され、イクレイと会員自治体が持続可能な開発を進めていくためのハイレベルな議論をおこないました。
4月13日
オープニングセッション「すべての人のために持続可能な都市の未来を形作る」では、新たに選出されたリーダーが「自然に基づいた」「循環的で」「レジリエントで」「低炭素の」「公平で人間中心」の開発へのコミットメントを示しました。
初日2つめのセッション「持続可能な都市の未来を公平に形作る」では、世界の地方自治体の代表者が、気候正義と社会的平等に取り組み、すべての人が参加できる公平で持続可能な開発の枠組みを形作るための戦略を発表しました。
4月14日
1つめのセッション「持続可能な都市に向けた循環型開発の道筋をたどる」では、さまざまな地域から参加した都市や地域のリーダーが、循環経済のローカライズにかかる課題を示し、循環開発とカーボンニュートラル目標との関連を強調しました。
14日2つめのセッション「グローバルな自然の課題に都市と地域を関与させる」では、生物多様性条約務局長がエジンバラ宣言を通じた地方自治体と地方政府の成果を称賛し、中国・昆明で開催されるCBD-COP15に先立ちCitiesWirhNatureとRegionsWithNatureへの参加を呼びかけました。
4月15日
1つめのセッション「持続可能な都市の未来のための回復力のある開発とリスク管理」ではレジリエントな開発ビジョンと行動計画について議論されました。
2つめのセッション「持続可能な都市の未来のための低排出とクライメート・ニュートラル開発に向けて」には小泉環境大臣がビデオで登壇(youtube3分35秒)し、日本が推進する「リデザイン」「ゼロカーボンシティ」「脱炭素ドミノ」について紹介しました。
マルメへの道
都市とのパートナーシップにより1.5℃ライフスタイルを育む(7月22日)
本イベントでは、政策立案者や研究者、民間企業が1.5℃ライフスタイルを可能にするうえで、都市や利害関係者が果たす役割について議論し、5カ国6都市を対象にIGESが主導した1.5℃ライフスタイルデモンストレーションプロジェクトに参加した専門家がそれぞれの都市ごとに異なるアプローチを強調し、持続可能なライフスタイルへの移行を参加者に呼びかけました。
4月13日「持続可能な都市の未来を公平に形作る」
4月14日「持続可能な都市に向けた循環型開発の道筋をたどる」
4月14日「グローバルな自然の課題に都市と地域を関与させる」
4月15日「持続可能な都市の未来のための回復力のある開発とリスク管理」
4月15日持続可能な都市の未来のための低排出とクライメート・ニュートラル開発に向けて」