【愛知県】開催報告・生物多様性ポスト2020目標アジア太平洋地域ワークショップ
2010年のCOP10で採択された「愛知目標」の次期目標となる世界の生物多様性に関する枠組みについて、COP15での決議に向けた準備を行うため、国連の各地域区分ごとに会合が開催されます。
他の地域に先駆けて1月28日から2月1日にかけて、「生物多様性ポスト2020目標アジア太平洋地域ワークショップ」が名古屋国際会議場で開催され、当該地域の締約国の生物多様性政策担当者等約100名が参加しました。
愛知県はCOP10の開催地として、その開催を支援するとともに、議論に参加しました。
<愛知県の行った主な活動>
1.県主催歓迎レセプション
ワークショップ初日終了後、参加者を歓迎するとともに、県内で生物多様性保全に取り組む人たちとの交流の場として、レセプションを開催しました。
2.地元経済界と条約事務局との意見交換会
当地域の経済界や、企業の関係者が条約事務局と会合を持ち、それぞれの取組状況を紹介するとともに、意見交換を行いました。
3.県職員のワークショップへの参加
愛知県職員がワークショップに参加し、生物多様性の保全にかかる地方自治体の役割の重要性について、愛知県の取組を紹介しつつ説明しました。
4.県主催エクスカーション
企業における環境に関する取組や、多様な主体と連携した活動等を会議参加者に紹介し、ビオトープ等を視察しました。
(愛知県環境部 自然環境課 国際連携・生態系グループ)
(愛知目標達成に向けた国際先進広域自治体連合)
愛知県は、生物多様性条約COP10(2010年)の開催地として、「愛知目標達成に向けた国際先進広域自治体連合」としても活動しています。
2018年11月エジプトで開催されたCOP14では、愛知県大村知事が、生物多様性条約事務局長や地元南シナイ県知事、イクレイの代表らとともに記者会見に臨み、「2020年とその後に向けたサブナショナル政府の役割」を声明しました。世界の生物多様性保全の活性化に向けたサブナショナル政府の重要性を明らかにするとともに、ポスト愛知目標の議論にも積極的に参加している意思を表明したものです。
連合の声明は、第6回生物多様性国際自治体会議(生物多様性自治体サミット)の成果文書「シャルムエルシェイク・コミュニケ」の締約国への要請として明確に反映され、COP14の決議文書でも、ポスト愛知目標の議論にサブナショナル政府の参加が明記される結果となりました。