【京都府・京都市】開催報告・第10回「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式&国際シンポジウム
世界で地球環境の保全に著しい貢献をされた方々を顕彰する「KYOTO地球環境の殿堂」において、第10回の殿堂入り者として選ばれた、クリスティアナ・フィゲレス氏、山折 哲雄氏、エゴ・レモス氏の表彰式及び記念講演等を開催しました。
1.日時 2019年2月9日(土)
- 「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式 13:00~13:50
- 「京都環境文化学術フォーラム」国際シンポジウム 14:10~16:40
2.場所 国立京都国際会館 メインホール
3.内容
(1) 「KYOTO 地球環境の殿堂」表彰式
クリスティアナ・フィゲレス氏(外交官/前国連気候変動枠組条約事務局長 )、山折 哲雄 氏(宗教学者)、エゴ・レモス 氏(歌手/環境保全活動家)を第10回殿堂入り者として顕彰 し、認定証及び記念品を授与しました。 殿堂入り者からは記念スピーチを頂きました。
(2) 国際シンポジウム
『「新たな常識」:気候変動に立ち向かう』をテーマにシンポジウム開催しました。
ア 記念講演
【クリスティアナ・フィゲレス 氏】
国連に加盟する全ての国地域を巻き込んだパリ協定は、京都議定書から、明確なゴールやタイムライン、そして具体的な評価手法について、多いに参考にしたとされ、今後は、地球環境の保全に向けて、単に自然を破壊しないだけでなく、より積極的に行動を起こしていく必要がある、と述べられました。
【山折 哲雄 氏】
これまでの環境問題への対策は、西欧を中心とした基準作りをもとに進められてきたが、より多層的な視点を取り入れる等、異なる尺度の必要性について、述べられました。例えば、環境問題として取り上げられやすい、生物多様性についても、水や石、土や空も含めた、より広範な解釈も必要だとされました。
【エゴ・レモス 氏】
栄養失調の削減や食糧自給率の改善を目指し、そして環境負荷の少ない持続的農法である「パーマカルチャー」の意義と価値観の重要性について、述べられました。また、他国地域でも応用できる、パーマカルチャーのガイドブックについて、紹介されました。
イ トークセッション
「10周年記念特別賞」の創設を記念し、エゴ・レモス氏と阿部健一氏(総合地球環境学研究所教授)との対談形式により、エゴ氏の活動や生い立ちについて触れ、音楽演奏も披露いただきました。
ウ パネルディスカッション
(パネリスト)
- クリスティアナ・フィゲレス 氏
- 山折 哲雄 氏
- 末吉 竹二郎 氏 (気候変動イニシアティブ代表呼びかけ人)
(コーディネーター)
- 山極 壽一 氏(京都大学総長)