【京都市】1.5℃を目指す将来世代職員フューチャーデザインチーム発足!
「2050年CO2排出量正味ゼロ」を実現するため、若手職員政策立案チームを結成しました。
京都市では、長期目標として「2050年CO2排出量正味ゼロ」を実現するための京都市地球温暖化対策条例の見直し及び次期京都市地球温暖化対策計画の策定を進めています。2019年5月のIPCC総会京都市開催を機に、京都市長が環境大臣らとともに発表した「1.5℃を目指す京都アピール」を踏まえて検討しているもので、これまでの枠組みにとらわれない大変革が必要です。市民・事業者・研究機関などオール京都で取り組むため、様々な場で議論を行っています。
この度、長期目標の実現に向けた庁内議論を推進するため、京都市長を本部長とする「京都市1.5℃を目指す地球温暖化対策推進本部」の下部組織として、「1.5℃を目指す将来世代職員フューチャーデザインチーム」を発足し、9月9日に初会合を開きました。メンバーは2050年時点の京都市政を担う若手職員25人で、現在の担当部局の垣根を越えて公募したものです。
本チームでは、将来世代の視点・利益を踏まえたビジョン設計や政策立案を行うための手法である「フューチャー・デザイン※」を取り入れ、2050年脱炭素をテーマに、持続可能な京都を実現するための道筋や現在必要とされる施策を検討します。京都宣言の宣言主体・総合地球環境学研究所の脱炭素化研究プロジェクトからの技術支援を得て実施するものです。
今後、月1回チーム会議を開催し、将来世代の視点に立って2030年までに実施する政策などを話し合い、来年1月に現世代に向けたレポートを作成します。地球温暖化対策条例の見直しなどを検討する環境審議会において活用することを目指します。
※「フューチャー・デザイン」
ネイティブ・アメリカンが重要な意思決定をする際に7世代後の人になりきって考えることに着想を得て提唱された「将来世代のための新しい政策決定システム」。世代を超えた長期的な時間軸で考えるべき問題について,将来世代の視点に立つ集団(仮想将来世代)を構築し,現世代との交渉で政策決定する仕組み。
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