ICLEI 国際ウェビナー「Race to Zero Dialogues」報告
2020年6月5日、国連の「環境の日」に国連の気候変動枠組条約事務局と同条約の第26回締約国会合(COP26)のハイレベル気候チャンピオン(UNFCCC事務局長とともにCOP26で重要な役割を担う役職:英国政府によって任命)によって、非政府主体の活動を促進することを目的としたClimate Ambition AllianceのRace to Zeroキャンペーンが発表されました。6月の時点で、本キャンペーンには449の都市、21の地域、995の企業、38の投資家、及び505の大学が集まっています。イクレイ–持続可能な都市と地域をめざす自治体協議会は、2019年12月のCOP25以来、 自治体のネットワークを代表して、 本キャンペーンのコア・パートナーとして活動を支援しています。
7月29日、イクレイは脱炭素に向けた取組を牽引する主導者とともに、ヨーロッパ、日本、韓国、オーストラリアの都市と地域の代表による意思表明と行動経験を共有する国際ウェビナー「Race to Zero 対話」を開催しました。
第1部 「ハイレベルセッション:脱炭素に向けた政治的牽引」では、小泉進次郎環境大臣がビデオメッセージを通じ、我が国の脱炭素化とゼロカーボンシティへのコミットメントを表明しました。
続いて阿部守一長野県知事と清水勇人さいたま市長が激甚化する自然災害に触れ、ゼロカーボンの実現に向け率先して取り組んでいきたいとのメッセージを発信し、他の登壇者からも高く評価されました。
第2部の「テクニカルセッション:行動と進捗報告」では、イクレイ日本の内田事務局長より日本で多くの自治体がゼロカーボン宣言に至った経緯を報告した他、フィンランド・トゥルク市やイクレイオセアニアからそれぞれの地域の自治体の先進的な取組みやゼロカーボンに向けた行動とこれまでの進捗の報告がありました。最後にイクレイ世界事務局から今年10月7日から28日までオンラインで開催予定のDaring Cities 2020に向けて、イクレイのビジョンとコンセプト、スケジュールが共有されました。
ウェビナーの様子はICLEI Globalのyoutubeチャンネルで視聴できます。
本ウェビナーの成果は、10月7日〜28日にイクレイが主催する「Daring Cities 2020 – 気候危機に取り組む都市のリーダーに関するグローバル・バーチャル・フォーラム 」や、11月に開催されるUNFCCCによる「RACE-TO-ZERO 対話」に向けた取組としても発信していきます。