2025年3月4日、IUCN-Jとイクレイ日本などが共同で主催したセミナー「マルチセクターで考えた自然を測る共通指標案が発表!-最前線で活躍する専門家たちと実際の指標作成者から学ぶ-」がハイブリッド形式で開催されました。このセミナーでは、ネイチャー・ポジティブ・イニシアティブ(NPI)事務局長のギャビン・エドワーズ氏が、自然の状態(State of Nature)を測定するための統一指標の意義や開発状況について解説しました。
また、イクレイ日本の内田東吾事務局長が、エドワーズ氏に自治体に期待する役割について質問しました。これに対し、エドワーズ氏は、自治体がデータ提供者としてだけでなく、湿地回復や空間計画などの具体的な保全活動を推進する重要な存在であることを強調しました。また、多様なアクターを取りまとめる中立的な立場としての自治体の役割も高く評価しました。
NPIは2024年9月に発足し、イクレイをはじめとするNGO、企業、自治体など、多様なパートナーが参加しています。NPIによる統一指標の策定は、昆明・モントリオール生物多様性枠組の目標達成に向けた重要な第一歩です。自治体をはじめとする多様なアクターの協力を通じて、持続可能な未来を築くための具体的な行動が期待されています。