2023年1月、竹本理事長は日本とインド両国政府がデリー市で共同で開催する日本・インド環境ウィークの関連行事に参加しました。そして、デリー市に拠点を置くイクレイ南アジアを訪問し、クマール事務局長と意見交換を行う機会を得ました。以下はその報告です。
イクレイ南アジア事務局は、南アジア地域でのプロジェクト推進を担当する拠点を設置し、インド、バングラデシュ、ネパールを中心とする地域においてプロジェクトの実施を支援しています。さらに、この地域内の主要都市に同事務局の専門職員を派遣・常駐させ、派遣地域における関連プロジェクトの円滑な実施をサポートしています。これらの活動を通じて、イクレイ南アジア事務局は地域内で強力なイニシアティブを展開し、75以上の加盟都市からなる地域ネットワークの運営・管理を行っています。
イクレイ南アジア事務局の事務局長であるクマール氏は、世界事務局の副事務局長も兼務しており、世界全体のイクレイ活動を推進する中心的な役割を果たしています。
今回の訪問では、特に2023年において、日本がG7議長国であり、インドがG20議長国であるという重要な立場を考慮し、これらの国際意思決定プロセスにおいて、都市の視点から効果的に貢献するため、両国のイクレイ事務所としての役割に焦点を当てた意見交換が行われました。
近年、G7およびG20の議長国は、持続可能な社会を実現するために都市の活動に注力し、これに伴い、アーバン7(U7)およびUrban20(U20)といったエンゲージメント組織を設立しました。イクレイはこうした会議体の活動において中心的な役割を果たし、都市の持続可能な発展に向けた取り組みを支援しています。
こうした共通の理解のもと、当方からは2023年3月に計画されているU7市長サミットに向けた進行状況を共有し、また、U20会合を主催するハイデラバード市のU7市長サミットへの参加について、クマール事務局長に側面的なサポートをお願いしました。一方、クマール事務局長からは、U20に向けたインド国内での調整状況などについて情報共有を受け、今後の両事務所間での密接な連携を約束しました。
このようなイクレイ構成メンバー間における戦略的な連携の重要性を認識し、今後もあらゆる機会を活用して、関係者間の一層の連携を強化していく意向です。
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