2023U7市長サミット開催(2023年3月2日)
2023年3月2日、2023 U7市長サミットがハイブリッドで開催され、G7都市の市長たちが東京に集結しました。このサミットでは、日本がG7議長国に就任する中、都市の役割についてのビジョンが話し合われました。
市長たちは、ドイツのG7議長国の下でのU7、都市、持続可能な都市開発、マルチレベルガバナンスに対するG7の前例のない認識を称賛しました。また、SDGsを達成し、世界的な気候緊急事態に直面するための方法についても話し合いをおこないました。
日本側はオープニングで、神戸市の久元市長(指定都市市長会会長)がトルコ・シリア大地震に対する哀悼の意を表し、G7各国の都市が復興に協力する決意を表明しました。G7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合が開催される札幌市の秋元市長はオンラインで、世界をとりまく気候変動問題に対する都市の責任に触れ、2050年までにゼロカーボンを達成するための取り組みについて紹介しました。
全体セッションでは、イクレイ世界事務局アドボカシーディレクターのユヌス・アリカン氏やドイツ・マンハイム市長(世界市長会議議長)ピーター・クルツ博士をはじめ、G7サミット開催地である広島市の松井市長、指定都市市長会の会員である京都市の門川市長、さいたま市の清水市長、イクレイ会長のフランク・カウニー氏などU7市長たちから2023年U7市長宣言文案に基づく発言が出されました。神戸市の久元市長から共同宣言の主旨の説明があり、C7やT7、Y7など関係団体からも発言がありました。
サミット終了後、「2023年U7市長宣言」が環境省、国土交通省、内閣府に手渡されました。また、3月9日、久元市長から外務省に宣言文を手交しました。
今回のサミットによって、G7プロセスにおける都市の役割が再確認され、持続可能性と気候変動に対する都市の取り組みが強化されることが期待されます。
ドイツのマンハイム市長であり、世界首長会議の議長でもあるペーター・クルツ博士は、サミットの後、「3年目に入ったこのプロセスに満足しており、国際的なプロセス、特にG7において都市の価値が認識されはじめたことが嬉しい。私は、真のマルチレベルのガバナンスがより良い政策、つまりより良い結果につながることを信じている。」とのコメントを寄せています。
詳細・関連サイト
- U7市長サミットプログラム
- 指定都市市長会|2023Urban7市長サミットについて(開催報告)
- 指定都市市長会|「2023年U7市長宣言」の手交(外務省)
- 2023 年 U7 市長宣言(仮訳)
- 国土交通省|【令和5年3月2日】 「2023年U7市長宣言」が古川政務官に手交
- さいたま市|記者発表資料
G7サミットとは
G7サミットとは、日、米、英、仏、独、伊、加7カ国の首脳と欧州理事会議長及び欧州委員会委員長が参加して開催される首脳会議。G7サミットの日本での開催は、2023年が7回目。G7の前段階として、4月から関係閣僚会合が始まります。
- 気候・エネルギー・環境大臣会合(北海道・札幌市)4月15日~16日
- 外務大臣会合(長野県・軽井沢町)4月16日~18日
- 教育大臣会合(富山県・石川県)5月12日~15日
- G7広島サミット(広島県)5月19日~21日
- 都市大臣会合(香川県・高松市)7月7日~9日 ※神戸市長参加予定
G20とは
G7 7カ国に、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、欧州連合・欧州中央銀行を加えた20カ国・地域