Daring Cities 2024 開催報告
Daring Cities 2024は、対面会議の「ボン・ダイアログ」とオンラインのバーチャル・フォーラムで構成される一連のイベントであり、2024年で5回目の開催となります。「気候危機への対応に向けた集団行動を推進する」をテーマに掲げ、世界中の政策立案者、技術専門家、リーダー間の交流を促進し、知識を共有し、革新的な気候行動を紹介し、野心的な協力関係を育む場を提供しました。これにより、気候危機の相互に関連する課題に対応するための統合的な解決策を提唱しています。
Daring Cities の3つの柱「REFLECT(反映)」「EXCHANGE(交流)」「ADVOCATE(提唱)」のうち、「EXCHANGE(交流)」フェーズでは、対面会議の「ボン・ダイアローグ」と10回にわたるバーチャル・フォーラムを開催しました。
「ボン・ダイアローグ」は、ボン気候変動会議(SB60)と併行して6月にドイツ・ボン市で開催されました。バーチャル・フォーラムは、8月から10月にかけて、50人以上のリーダーや研究者等専門家をお迎えし、延べ80か国以上650人以上の参加をいただきました。
Daring Cities2024の「EXCHANGE(交流)」フェーズは、知識を深め、都市を形成するためのマルチレベルな行動を促進する、多様で積極的なコミュニティを動員しました。また、これらの交流から重要な発見が得られました。これは、3つの主要な柱に基づいており、COP29に向けた取組やその後の活動を導く指針となります。
- 都市と地域には、より野心的な気候変動対策のために、大胆なマルチレベルのパートナーシップとガバナンスを要求する能力と成功事例がある。
- 都市と地域は、すべての人にとって真にインクルーシブな都市空間を創造するために、ボトムアップ・アプローチを採用しなければならない。
- 都市や地域は、気候変動による緊急事態に対処するため、総合的かつ統合的な解決策を実施している。
タウンホールCOP(Town Hall COPs)
気候緊急事態が深刻化する中、Daring Citiesは、野心的で包括的かつマルチレベルの気候変動対策の実施を加速させ、ストックテイク(進捗評価)するために、国と自治体間の協力を促進する支援プラットフォームを提供しています。
2024年を通じて、私たちは、緊急の気候変動対策を国や世界規模の取組につなげる革新的なメカニズムとして、タウンホールCOPイニシアティブに注目し、強調しました。タウンホールCOPは、2025年のCOP30とその先に向け、世界中の地域社会やサブナショナル政府が、地方、国、世界の各レベルでの気候コミットメントに有意義な貢献をするための力を与えています。
関連情報・サイト:
関連記事:
- 「Daring Cities 2024 ボン・ダイアログ」に竹本理事長が参加しました – ICLEI Japan
- Daring Cities 2024 – CityTalk
- From Daring Cities to Town Hall COPs, how ICLEI is taking on local-to-global climate action – CityTalk