第3回イクレイカフェ「鳥取県学生派遣事業の紹介とCOP29出張報告」
11月22日、会員自治体の交流と学びの場であるイクレイカフェを対面で開催しました。
当日は7自治体、計16名に御参加いただきました。今回のテーマは2つ、鳥取県学生派遣事業の紹介とCOP29出張報告です。
第一部では、鳥取県からは、「とっとりエコライフ構想『トットリボーン!』を紹介していただきました。とっとりエコライフ構想は、環境と健康を守りながら、快適に賢く住まうライフスタイルへ転換するとともに、「再生可能エネルギーの地産地消」と「新技術開発等」による地域経済の活性化を目的とした構想です。
本構想の愛称『トットリボーン!』には、様々な主体が、CO2削減の取組を「ボーン!」「ボーン!」と打ち出し、手本を見せていくことや、さらにはそうした姿勢が全国に広まり、やがてリボンのようにつながっていくという、鳥取県の皆様の思いが込められた合言葉であること、実際に様々な場面で取組が広がっていることを写真や動画を交えてお話いただきました。特に、大学生との取組では、昨年度は気候変動COP28に県内学生を派遣したこと、学生プラットフォーム(TRY!)を立ち上げたことなどについて参加者から強い関心が寄せられました。
その後、今年度の学生相互派遣事業にて、フィンランドのトゥルク市を訪問した鳥取環境大学の学生より、トゥルク市の学生との「食の循環」をテーマとした現地でのワークショップや視察の体験談を御報告いただきました。本派遣事業については、イクレイ日本も企画等で関わらせていただいており、鳥取県の学生の皆様がトゥルク市派遣で、脱炭素社会・サステナブルな社会の構築という文脈で多くを学び、県内の皆様にも広めていきたいという気持ちに感動いたしました。
第二部では、話題を変えて、気候変動COP29の出張報告を行いました。
内田事務局長からは、所感として、今回のCOP29において、国際社会の分断傾向がより鮮明になったこと、その結果として、自治体への期待がより高まる傾向になっていることなど、現地の空気感を含め報告をしたほか、自治体としての主張として、LGMA共同ポジションを出すとともに、各国は気候変動対策において積極的に自治体の声を取り入れ、野心向上を図るべきというメッセージを届けたことなどが紹介されました。
COP29に現地参加された東京都及びさいたま市からは、都知事及びさいたま市長が現地で登壇されたセッションのお話のほか、実際に本番を迎えるまでの現地との調整等、ご苦労されたことも含め、様々なお話をしていただきました。現地の様子なども分かり、参加者にとっても今後COPのような大きな国際会議に参加する際の参考になりました。