生物多様性条約第13回締約国会議(COP13)に愛知県が参加しました
2020年を目標達成年に掲げる愛知目標への取組を加速させるため、国や国際機関など様々なステークホルダーら約1万人が集まり、「生物多様性の主流化 -幸福のために-(Mainstreaming Biodiversity for Well-Being)」をテーマに議論が行われました。
国の活動を後押しする自治体の取組として、12月9日~11日、約70カ国から700人の代表者が集まり、第5回生物多様性国際自治体会議が開催されました(共催:イクレイ、条約事務局、メキシコ生物多様性国家委員会等)。国と自治体の協働10年の節目に当たり、過去最大規模の会議となりました。会議の成果として、自治体が愛知目標の達成に貢献するために必要な環境整備(協働強化、知識・情報転換、経済サポート等)を国や関係機関に呼び掛ける「キンタナ・ロー コミュニケ -生物多様性におけるローカルアクションの主流化- 」が採択され、COP13へ届けられました。
先進的なサブナショナル政府(州・県レベルの広域自治体)の取組として、愛知県の呼び掛けにより設立した「愛知目標達成に向けた国際先進広域自治体連合*1」のメンバーが、12月10日にCOP13開催地で一同に会し、生物多様性保全の活性化を促すための共同声明を採択しました。翌12月11日、大村愛知県知事が、第5回生物多様性国際自治体会議の最終日プレナリーセッションにおいて、連合設立趣旨や共同声明について発表し、連合を構成する他5自治体の代表者とともに壇上から、世界をリードするサブナショナル政府が先進的な取組を更にスケールアップし取組をリードすることにより、愛知目標の達成に貢献する決意を力強く表明しました。
また、COP13公式サイドイベントとして、12月12日に、同連合初となるフォーラムを開催し、「愛知目標達成に向けたサブナショナル政府の貢献」をテーマに、各サブナショナル政府の取組紹介や、連合のリーダーシップにより、世界各地域のサブナショナル政府に対して取組の活性化を促すことなどについて議論を深めました。
*1「愛知目標達成に向けた国際先進広域自治体連合」
- 【構成メンバー】
愛知県(日本)、サンパウロ州(ブラジル)、オンタリオ州(カナダ)、ケベック州(カナダ)、カタルーニャ州(スペイン)、ANAAE[メキシコ州政府連合](メキシコ) - 【サポート】
nrg4SD(持続可能な発展のための地方政府ネットワーク)、イクレイ - 【詳細】
「愛知目標達成に向けた国際先進広域自治体連合」パンフレット(英語)
※各構成メンバーの愛知目標達成に向けた取組が紹介されています。