イクレイ日本 25周年記念
2018年10月、イクレイ日本は25周年を迎えることが出来ました。
メッセージ
アショク・シドラハン イクレイ会長・ボン市長
イクレイ日本事務所が地域の持続可能性を促進するために重ねてきた25年間の功績をたたえ、お祝い申し上げます。最新のIPCC報告書が示しているように、地球温暖化を摂氏1.5度に制限するという目標を達成するためには、早急に、国際社会による大きな努力が必要とされています。この目標を達成するには、地域のコミットメントが不可欠であり、私は日本の自治体が持つ野心的な目標に大変勇気付けられています。
日本の都市や地域は、イクレイのネットワークにおいて長い活動の歴史があります。イクレイ日本事務所を通じて、日本のみならず世界的にも都市を先導してインスピレーションを与え、より持続可能な世界を目指すコミュニティを拡大し続けていくことを期待しています。
門川大作 京都市長・イクレイ東アジア地域理事・日本理事
持続可能な社会の実現を目指す自治体の取組を力強く牽引してこられたイクレイ日本が、この度、設立25周年の節目を迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。
人々の意識を変え、社会を変えるためには、各自治体が求められる役割を着実に果たしていかなければなりません。これからも共々に、世界をリードする地球温暖化対策を進めてまいりましょう!結びに、イクレイ日本のますますの御発展を祈念いたします。
小池百合子 東京都知事・イクレイ日本理事
イクレイ日本設立25周年、心よりお祝い申し上げます。都はイクレイに平成22年に加盟して以来、国際会議等の場で世界に向けて都の先駆的な環境施策発信の機会をいただいております。また、今年5月に都が主催した「きれいな空と都市 東京フォーラム」ではご後援いただくとともに、浜中裕徳理事長にモデレーターを務めていただくなど、多くのご支援に感謝しております。都は今後とも、世界でも有数の国際ネットワークであるイクレイと連携して、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでまいります。
ジノ・ヴァン・ベギン イクレイ世界事務局長
イクレイ日本事務所は25年の歴史の中で、気候変動対策の推進に重要な役割を担ってきました。1993年にイクレイにおける初めての国別事務所の一つとして設立されたのち、1997年の京都議定書や2010年の愛知目標などを含む国際的に重要な交渉において、都市や地域の声を拡大する取組を進めてきました。
持続可能な都市の発展が不可欠であるこの新たな時代において、世界は都市や地域に解決策とイノベーションを求めています。その中でも、環境保護や気候行動において長い歴史を持つ日本の自治体は、持続可能な未来を形づくるうえで重要な役割を果たしています。
世界の気候変動政策の動き・イクレイの沿革
今後の展望・新たな行動戦略
2018年6月、イクレイ世界大会(カナダ・モントリオール市)の場にて、各地域自治体のリーダーが集う「イクレイ世界議会」が同時開催され、新たに行動戦略が発表されました。
イクレイは、「イクレイのモントリオール宣言と戦略的ビジョン2018-2024」を採択し、持続可能な発展の国際的な議題に向けて取り組んでいくことに合意しました。また、「モントリオール行動計画2018-2021」では、この先3年間の世界的な取組の概要を紹介し、宣言内にて示した目標を具現する計画として策定しました。
これらを踏まえてイクレイは、以下4つの目標かかげ、その目標達成に向け、5つの発展的道筋を相互に関連して取り組んでいきます。
イクレイの目標
- 持続可能な都市と地域のモデルをスケールアップし拡大すること
- 住民の長期的利益を守るために、現代における最も重要な課題に取り組むこと
- “持続性”を全ての地域ならびに世界の発展の基幹に据えること
- 世界的な変革のために全ての部門、国、自治体が協力して努力すること
5つの発展的道筋(5 Pathways)
イクレイ日本:新たなロゴ
イクレイ日本は、25周年を一つの節目に、新しいロゴを作成しました。
このロゴには、今後より一層、イクレイという団体を広く知っていただき、国内ネットワークをひろげていきたいという思いが込められています。従来のICLEIというアルファベット標記のロゴと併用し、国内での活動の場にて活用していきます。