高雄-イクレイ 気候中立およびスマートシティ実践コミュニティ(ComP) のワークショップイベントに京都市と横浜市が参加しました

イクレイ世界事務局と高雄市により新たに立ち上げられた高雄-イクレイ気候中立およびスマートシティ実践コミュニティ(ComP) は、東アジア及びアジア太平洋地域の主要な都市(ComP Cities)が2年間(2025年3月~2026年12月)連携し、ワークショップやピアラーニング等を通じて集団研究を行う、気候中立およびスマートシティソリューションを加速することを目的とした新たな都市間の枠組です。
ComPでの最初の対面式のワークショップが、2025年3月18日〜19日の2日間、台湾・高雄市で開催されました。今回は、開催都市の高雄市に加え、京都市、横浜市(日本)、バタンガス市、イロイロ市(フィリピン)、ニューカッスル市(オーストラリア)の5都市がComP参加候補都市としてワークショップに参加しました。
初日(18日)は、循環システム推進のための官民パートナーシップに焦点を当て、参加都市は循環経済の原則について学びました。このプログラムでは、イクレイの循環型都市行動フレームワークと政策ツールボックスを通じて、都市は循環性を推進する政策メカニズムを探求するとともに、特に、循環型の建設と都市インフラにおける循環経済プロジェクトの成功例などが高雄市などから共有されました。日本から参加した京都市からも、伝統文化や景観と調和した京都式サーキュラーエコノミーの事例について共有されました。
2日目(19日)は、アジェンダサービングイノベーション(※)に焦点が当てられました。参加者は、都市がネットゼロ目標を推進し、持続可能な都市開発におけるグローバルリーダーおよびソリューションプロバイダーとしての地位を確立するイノベーションエコシステムを育成する方法の実例を学びました。横浜市からは脱炭素先行地域「みなとみらい21地区」の取組事例をもとに、クライメートイノベーションの観点から、都市の主要プロジェクトを達成するためのポイントについて共有、発表が行われました。
※気候と持続可能性目標に基づき、人間のニーズを中心としたシステム的かつ包括的な解決策を優先する戦略的アプローチ。断片的ではなく、社会的ニーズを積極的に満たす変革的な革新を重視する。