シャルム・エル・シェイク適応アジェンダ実施報告書
イクレイは、国連ハビタットと共同で人間の居住に関するタスクフォースを牽引しており、その一環としてシャルム・エル・シェイク適応アジェンダ(SAA)が展開されています。
SAAは2030年までに40億人に利益をもたらす包括的な目標「Race to Resilience」を達成するため、人間、自然、経済の各システムで変革を促進し、適応に関する世界目標を達成するための行動と解決策を結集するプラットフォームを提供しています。初の実施報告書では、各システムと横断的課題における進捗状況がまとめられています。
- 食料・農業システムでは、持続可能な農業の拡大や食糧ロスの削減が進みつつあります。
- 海洋・沿岸システムでは、マングローブ保全やサンゴ礁保護などが進められています。
- 水・自然システムでは、河川・湿地の保全と修復が焦点であり、自然を活用した解決策が重要視されています。
- 健康システムでは新たな適応成果指標が設定され、人間居住システムでは気候適応化と広域避難システムの整備が進められています。また、インフラシステムでは再生可能エネルギーの導入が進んでいます。
報告は各システムでの進捗を示すと同時に、課題も指摘しており、引き続きの取り組みが必要であることを示唆しています。
詳細・関連サイト
UN Climate Change High-Level Champions|Sharm El Sheikh Adaptation Agenda 2023 Implementation Report