持続可能な都市を目指すイクレイ海外の会員自治体の取り組み
スェーデン・マルメ
マルメ市は、成長する都市が環境、社会、経済のあらゆる意味で持続可能な都市の可能性を示しています。マルメ市の各地区は、新しい都市の時代に向けて再設計されています。
例えばSege Park地区はシェアリング・エコノミーに焦点を当てています。
ソフィールンド地区は、SDGsに基づいた近隣住民のためのプロジェクトを構築・実施しています。
オーギュスタンボルグ地区の近隣地域では、多くの適応策や社会的・環境的再生の取り組みが行われています。
かつて造船所であったウエスタン・ハーバーのヴァスタア・ハンメンには、現在、多くの建物に屋上緑化とヒートポンププラントを設置しています。これらの設備は住民に冷暖房を提供しています。
2020年に完成したヒュリエ地区は、スマートエネルギーソリューションを備えた、9,000戸の住宅と9,000個のオフィスを含む地区です。この地区の電力はすべて地元で生産されたバイオガス、バイオマス、太陽光、廃棄物、風力によって供給されています。
この地区のインテリジェントスマートグリッドは、個々の建物のエネルギーニーズと天候に対応しています。デジタル地域暖房システムは、寒い日にはより多くの電力を供給して建物を暖め、エネルギー消費量が少ない日には、未使用のエネルギーを蓄えておくことができます。エネルギー管理者は、個々の建物の管理システムに接続し、リアルタイムに情報を共有することで、アパートや戸建住宅のラジエーター回路の設定値を自由に変更でき、電力会社はエネルギーを充電したり放電したりすることができます。その結果、地区が必要とするエネルギーのみを供給することが可能になります。
ヒュリエ地区の建物はプロシューマービルと呼ばれています。つまり、エネルギーの生産と消費の両方を行っているのです。
マルメ市が持続可能な都市づくりのためにどれだけ努力しているか刺激的です。イクレイ世界大会2022(マルメサミット)の前に、この街のさらなる変化を見られることを楽しみにしています。