都市生態系再生国際シンポジウムin金沢「金沢から考える 都市の緑と文化、人々のつながり」に登壇(5月22日)

2025年5月22日、国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニットの主催により、標記シンポジウムが金沢市で開催されました。
第一部では、イクレイ・アフリカのイングリッド・コッツィー氏が「都市のウェルビーイングとレジリエンス、そして人と人をつなぐ自然の力」をテーマに基調講演を行いました。コッツィー氏は、2050年には世界人口の約70%が都市部に居住し、都市が世界の資源の75%以上を消費するようになるとの予測を紹介。自然が人間の精神的・身体的健康に与える影響や、自然を活用した解決策が災害リスクの軽減や食料安全保障、レジリエンス強化に貢献する点を強調しました。
自然と調和した都市デザインにはグリーン・ブルーインフラの活用が不可欠であり、今後は自然への一層の投資が求められると述べました。
続くパネルディスカッションでは、「文化と自然から考えるコミュニティ主導の都市再生:世界の視点から」をテーマに、イクレイ日本の内田東吾事務局長がモデレーターを務めました。UNEP(国連環境計画)の「世代間環境回復プロジェクト(Generation Restoration Project)」に参加する都市の代表が登壇し、文化や市民参画が自然再生に果たす役割について多角的な視点から議論が交わされました。